婦人科のかかりつけ医とは?重要性や相談できることをわかりやすく解説

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女性はライフステージごとにさまざまな「からだ」と「こころ」の不調に直面します。

生理とそのトラブルやPMS(月経前症候群)、妊娠・出産から更年期症状など、多くの悩みは女性ホルモンの変動によって生じるものです。そのため、その専門家である婦人科の「かかりつけ医」を持ち、的確なアドバイスを受けることには大きなメリットがあります。

ただ、婦人科を受診することに対して、次のような気持ちを抱く方もいるかと思います。

「人に見せたことのない部分を見せるのが恥ずかしい」

「どんな診察をされるのかわからなくて不安」

「自分の症状について相談にのってもらえるかわからない」

この記事では、そんな不安を少しでも解消できるように、婦人科の「かかりつけ医」の見つけ方や、婦人科での診察について解説します。

  • #生理のトラブル
  • #婦人科の病気

かかりつけ医とは?

かかりつけ医は 「健康に関することをなんでも相談できる上、最新の医療情報を熟知して、必要な時には専門医、専門医療機関を紹介してくれる、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う総合的な能力を有する医師」 です。体調の変化や不安があったとき、すぐに相談できる存在です。

参考:日本医師会ホームページ https://www.med.or.jp/people/kakari/ 平成25年日本医師会提言の文言を引用

かかりつけ医を持つメリットには次のようなものがあります。

  • 日頃の状態をよく知っているため、ちょっとした体調の変化にも気づきやすく、病気の予防や早期発見、早期治療が可能である
  • 病気や症状、治療法などについて的確な診断やアドバイスをくれる
  • 必要に応じて適切な医療機関を紹介してくれる

かかりつけ医は、普段から患者の体調やライフスタイル、過去の病気などを把握し、最初に相談できる存在としての役割を果たします。少しでも婦人科に関する悩みがある人は、かかりつけ医を探してみましょう。

また、かかりつけ医は一人に決める必要はありません。

例えば、婦人科のかかりつけ医の他に内科にも通院しているという場合には、内科の医師もかかりつけ医と言えます。

かかりつけ医の見つけ方・探し方

かかりつけ医を探す際は、次のポイントを押さえましょう。

  • 自分の身体や健康について相談しやすい
  • 話しやすい、説明がわかりやすい、安心できる
  • 自宅・学校・職場から近く通いやすい

厚生労働省では、患者さんによる医療機関の適切な選択を支援することを目的に、医療情報ネット(ナビイ)を公開しています。

医療情報ネットでは、医療機関の診療科目や診療日、診療時間、対応可能な病気・治療内容などの情報から、全国の医療機関について検索・情報収集することができます。かかりつけ医を見つける際は活用してみてください。

婦人科での診察ってどんなことをするの?

婦人科ではどんなことをするのか不安に感じる方も多いと思います。

特に婦人科特有の診察台(内診台)での診察は特に不安だと思います。そんな婦人科での診察の流れについてご説明します。何をするか事前に知っていれば、不安が少し和らぐかもしれません。

また、性交歴がない場合は、基本的に内診台での診察は行わず、お腹からの超音波検査(エコー)などで代用できる場合が多いです。症状や状態によっては、内診台での診察が必要になる場合もありますが、その際は医師が十分に説明した上で同意を得てから実施されますのでご安心ください。

婦人科を受診した際の流れは以下の通りです。

婦人科を受診した際の流れ

問診

まずは、問診票に記載した内容をもとに、医師が問診を行います。内科などの診察で聞かれる内容(来院理由、既往歴、内服薬など)に加えて、生理や性交歴、妊娠・出産歴などに関連した以下のような質問がされます。

  • 初めての生理はいつ?
  • 一番最近の生理はいつから始まった?
  • 生理は規則的に来ている?
  • 生理は何日間ぐらい続く?
  • 生理の量は?
  • 生理痛はどう?
  • 性交渉歴はあるか?
  • 最近いつ性交渉があったか?
  • 妊娠・出産の経験は?

など

生理の状況や性交歴は、女性の病気を知る上でとても大切な情報です。多くの婦人科では、こうした質問を問診票に記入する方法をとっているため、口頭で話しにくい内容でも落ち着いて伝えられます。

内診台での診察

内診台は、婦人科での診察に使用される診察台です。

内診台での診察の一般的な流れは次の通りです。

内診台での診察

内診台では以下のような診察を行います。

  • 腟鏡診:腟鏡という器具を使って、腟の中や子宮の入り口の様子を確認します
  • 内診:腟に指を入れ、もう片方の手でお腹の上から触れながら子宮や卵巣などの状態を確認します
  • 超音波検査(エコー検査):腟に細長い棒のようなエコーを入れ、子宮や卵巣などの状態を確認します

性交歴のない方で、内診が必要な場合は、通常より小さい器具を使用したり、腟ではなく肛門からエコーを行うなど、できるだけ負担を軽くして行う方法もあります。

内診台に座った後は、医師や看護師の声かけに合わせて診察を進めます。内診中は深呼吸を意識するとリラックスできます。できるだけリラックスし、緊張して力が入らないように心がければ、診察時の痛みを軽減することができます。

最後に

婦人科の受診は「特別なこと」ではなく、身体の健康を守るために必要なことです。

普段からちょっとした体調の変化などを相談できる「かかりつけ医」を持つことが健康につながります。

生理の不調や不安などを一人で抱えずに、まずは気軽に受診してみましょう。

「婦人科へ行くのはハードルがある」、「自分は病院に行った方がよいか迷う」方などは、自治体の相談窓口を利用することもできます。

保健師や助産師などの専門職が、心身の状態や健康面の不安について相談を受け付けています。お近くの相談窓口にご相談ください。

相談窓口一覧はこちら(新しいタブで開きます)
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